夕方の兎たち

(宿舎前)

桟橋から、案内板と案内兎に従って宿舎に向かう。チェックインして荷物を降ろして、毒ガス資料館を見学したら、早速兎散策に出かけよう。


夕方の兎を観察しよう
余程近所に住んでいない限り、大久野島に到着するのは午後になる人が多いであろう。すぐに夕暮れになり、兎たちの夕食タイムになる。この時間帯の彼等は、昼間と違って活動的である。


国民宿舎前は運動場になっていてナを張ってある。夕方と明け方、宿舎前と大久野島神社を縄張りにしている兎の群れがここで食事をする。勿論芝を食べるのだ。



まあ、のんきな奴もいる。



これだけ毎日兎に食べられているにも関わらず、あまり芝生は禿げていない。これは不思議な事である。良く地面を見ると、何やら肥料とおぼしき粒々が撒いてあるのが目に付くが、これが何か関係あるのだろうか。



このように、芝を掘りながら食べている。どうも葉っぱよりも根っこの方が美味しいらしい。



これは警戒しているのではない。カメラを構えてる私の様子を観察しているのだ。餌を持っていそうだと分かると、芝はお預けにして走り寄って来ようという算段をしているのである。



かなり暗くなっても、延々食べ続ける。季節によっても違うが、大体午後7〜8時くらいまで続く。



これは警戒のポーズである。この場所は、宿舎と大久野島神社のある山に挟まれてるのだが、宿舎側ワレンと神社側ワレンでは人間への警戒心がかなり違う。こいつは神社側らしく、カメラを近づけると逃げてしまう。(ただし、餌をちらつかせている場合はこの限りではないのはご愛敬である。)

野菜をやってみよう
人参やキャベツを小さく切って持って行こう。楽しく兎と遊べるはずである。ただし、間違ってもスナック菓子やパンなどを与えてはいけない。人間の残飯も、ソース等が何も掛っていない野菜以外は与えてはならない。
それ以外には宿舎の売店で、兎用のペレットも販売している。ちょっと高いが、これは安全である。

ガサガサッ、という袋の音を聞き分けて、ダッシュで近寄って来る。



ずうずうしい奴になると、人間に前足を掛け、酷い時は膝に飛び乗ってまでも餌を奪取しようとする。兎は真剣そのものだろうが、兎好きには堪らないひとときである。



しかし、さっさと餌をやって引き揚げないと、おねだり坊主が増え過ぎて収拾が付かなくなるので要注意。
ちなみにワレンの境界付近で餌を撒くと、餌の取り合いから縄張り間の喧嘩になる事があるのでちょっとだけ留意しといて下さいまし。

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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.