大久野島って
どんなとこ?
大久野島に渡るには?
広島県竹原市忠海町大久野島・大久野島国民休暇村、というのが兔島の住所である。島全体が国民休暇村で、宿舎側はピクニックアイランドなどと呼んでいるようだ。確かにキャンプ場もあり、標高90m程度ではあるが山もあり、周囲の瀬戸内風景もピクニックにはふさわしい。しかし兎者(ウサギモノ)であれば、そんな事考える余裕など無くなるのがこの島である。
最寄りの新幹線の駅は三原。呉線に乗り換え、忠海(ただのうみ)駅下車、徒歩5分ほどの所にある忠海港から一時間に1〜2便の割合でフェリーと連絡船が出ている。
ただし自家用車は島に乗り入れは出来ない。
また三原からは高速艇とかが出ているらしいが、私は乗った事ないので分からない。運賃がちょっと高いようだ。
忠海港のフェリー及び連絡船乗り場。
車で行く場合でも、海港の駐車場にはまあまあのキャパがあるので大丈夫。第一駐車場は狭くていつも満杯だが、そこから200mほど奥に広い第二駐車場がある。多少遠くなるが、こちらの方が停めやすい。
もし到着が昼時であれば、忠海駅前の商店街で食事にするのも良いかもしれない。島には昼食を食べる施設は無いので要注意である。休暇村のレストランは朝と夜だけ、勿論宿泊客オンリーである。ちなみに駅正面交差点角にある中華料理屋(名前忘れた)は結構イケると思う。その向いの弁当屋で買っていくのもいいかもしれない。ちなみにこの近所にはコンビニ/スーパー等は全くない。
この小さな連絡船で島に渡る。はっきり言ってディーゼル臭いうえに揺れるので、船に弱い人は覚悟した方が良い。乗船時間は15分ほどである。フェリーの方が乗り心地は快適である。
兎の歓迎
島に降り立つと、いきなり兎がのんびり寝てたり、パタパタ走ってたりという場面に出くわす。初めての人にはかなり新鮮な体験だと思うが、これを動物園の「ふれあいコーナー」と勘違いしてはいけない。連中は出所はどうあれ既に立派な野生動物である。んが、野生の度合いは島内でも場所によって相当違う。桟橋付近の兎は、人間に媚びると食料を貰える事を知っているので、結構愛想が良い。
島の船着き場。これは連絡船の桟橋である。隣にフェリーの桟橋もある。
フェリーの桟橋を渡ると、いきなり兎がのんびりしている光景に出会うだろう。待合ベンチは兎にとって良い日陰なのだ。
道々に案内板が設置してあるが、その横には大抵このように兎の姿がある。
こんな感じで案内版前に陣取ってることが多い。しかしそこにいる兎に道を尋ねても無駄である。
宿舎前の看板。営業課長が待ち構えていて、お客を歓迎してくれる、訳ではない。
宿舎玄関。営業部長が待ち構えているが、やはりお客を歓迎してはくれない。だが客は勝手に楽しいのである。
しかし決して楽園ではない
呑気な兎たちだが、ここはやはり元毒ガス製造工場なのである。未だに島のいたる所にこのような立ち入り禁止区域がある。土壌に砒素が残留しているのだ。兎に害は無いのかって?勿論あるに決まっている。後のページ、弱い群れの兎のアップを見れば納得して貰えると思う。そして、これは強く勧めたいのだが、散策に出かける前に「毒ガス資料館」を一通り見学して欲しい。その上で兎達を見て欲しい。
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大久野島目次
鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <
shikapon@jiru.com
>)
Julius Guilbert Trading Co.