マーラ 1

白浜アドベンチャーワールドにて

最近マーラのいる動物園が増えてきた。
まだまだ飼育環境が整って無い所が多いのは残念なのだが、南紀は白浜にあるアドベンチャーワールドのマーラには、広いスペースと十分な世話が与えられている。勝手にちょっとだけご紹介してしまうのである。


人物対比
大きさはこんなもんである。
マーラは、シカテンジクネズミともいう。南米の生き物である。モルモットやカピバラの仲間で、ネズミとも遠縁の仲間である。

かお
顔はこんなんである。馬のようなロバのような形であるが、鼻に毛がはえてる所が偶蹄類や奇蹄類とは違うようだ。髭のはえ方もかなり違う。
しかし、最も異なるのは足である。特に蹄でなく指が四肢についている。ねずみほど器用ではないが、考えてみればモルモットだって指は器用とは言えないから、連中の生活を考えると、もしかしたら蹄の方が便利かもしれない。
又個人的に好きなのは、モルモットとは違って、耳がロバのようでキュートな所であろうか。(早い話ロバも好きなのであるが、これは内緒である。)


こういう立ち方されると、単なる変な動物である。異様に脚が細いのが良く分かる。
毛はゴワゴワに見えるが、実は割と柔らかい。手ざわり良好である。カピもそうだが、更に肉も食用になるそうだから地球は広い。おいらは食いたくないが。


木陰で佇む。大型げっし類の例に漏れず、ボーっとしてるのが好きのようだ。しかし警戒心は強く、頭を撫でるのは忍耐を要する作業である。もっとも餌をちらつかせて近寄るならば全く容易である。食い意地は所詮げっし類であるのであるある。


どこに筋肉があるんだろう、と心配になる程細い前足。しかしこれで、結構走るのは早いのである。


遠い異国に連れて来られて、想うのはご先祖様の荒野であろうか。
違うと分かっちゃいても、とても寂しげに見えてしまうのだ。


しめくくりは尻である。これもかなり特徴的な臀部である。尻だけを見る限りでは、確かにモルモットの仲間のようだ。
しかし身体の各部がそれぞれ全然違う動物に似ていて、マーラには失礼ながら、まるで出来の悪いキメラのようだ。


(ペンタックスSP・35mmF3.5/50mmF1.4/105mmF2.8・セコニック フラッシュメイト)

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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : APR 10, 1997