ジル様ご尊映

Facts of Julius Guilbert Bunny


Historical Facts
「ジル」は、しかぽん家に初めて来た人間以外の哺乳類である。白黒ダッチ兎の彼は、当時唯一のペット様という地位を乱用して我が家に不動の王位を確立した。
現在ジルはもうこの世にいないが、しかぽん家において「様」と呼称されたのはジル様が最初であり、その敬称が本当に敬称として扱われたのもジルだけである。ちなみに当時のしかぽん家には他にも次のような動物が棲息していたが、その本名と呼称の対応は「ジル」=「ジル様」とは比較にならない。
アライグマ(雄)・本名エド・呼称「臭い奴」「座布団」「毛玉」
シマリス(雄)・本名シナモン・呼称「しー」「はげ」
シマリス(雌)・本名マカロン・呼称「まー」
モルモット(雄)・本名スコット・呼称「うし」
モルモット(雌)・本名ポー・呼称「ぽ」
ドワーフハムスター(雄)・本名ジュン・呼称「とうちゃん」「まんじゅう」
ドワーフハムスター(雌)・本名ガリイ・呼称「かあちゃん」

ジル様との違いがお分かり頂けると思う。又、彼は稀に「皇帝」「暴君」「白黒」とも呼称されていた。


About His Naming Facts
彼の横文字名は「Julius Guilbert」なのに、日本語では何故か「ジル様」である。この矛盾について、彼の名づけ親である たにやん (しかぽん家の宰相)はこう語っている;
「気にするんじゃない。」 --- いい加減なもんである。だれか文句を言ってやって欲しい。お願いである。

ジル様おくつろぎの図ジル様おくつろぎ


About His Dimension
頭胴長:37cm
肩高 :19cm
体重 :2.8kg
若干おデブと言えよう。でも彼は気にしていないようだ。

About His Birthday
1993年10月10日

目の日である。でもそれは彼の知った事ではない。


ジル様お怒りジル様お怒り


His Right
ジル様は、しかぽん家で唯一自分の意思でケージの出入り可能なペットである。彼は行きたい所へ行く権利を保有しているのみならず、齧りたい物を齧る権利や寝たい所で寝る権利をも所持している。困った事だ。でもそれは彼の知った事ではない。

ジル様ご相談の図ジル様、しーちゃんと悪事のご相談


Favorite Things
ジル様は色々な物が好きである。
食べ物
りんご
人参
ラビットランチ(ハイペット)
ボーンスナック(ヤマヒサ)
南京豆
(ただし、野菜類は無農薬に限るのである。ぜいたくである。)
その他
靴下
デニム生地
カマボコ板
ハムスター(の匂い)
ファスナーのはじっこ
人間の布団で寝ること
柱 (ただし、柱は安い木材の箇所だけである。固過ぎず具合が良いのであろう。)
人間の髪の毛
自分の軟便
人間に命令を下すこと

ジル様ラ魔ジル様足元で邪魔をする


His Language
ジル様はお喋り、いや失礼、多弁である。数々のジル様語録から、主なものを抜粋してみた。
「ぶ」 → 「もっと撫でろ」
「ぶー」 → 「食事が足らん」
「ぶ〜↑」 → 「じゃまだ、どけ」
「ぷう」 → 「布団に入れろ」
「ぷう〜(ダン!)」 → 「変な奴がいるぞ(リスがうろついている場合)」
「ぶぶぶ」 → これは単に鼻が詰まってるだけ
「んぐー」 → 「眠いぞ」

全て命令形なのがお分かり頂けると思う。兎のくせに生意気...おっとっと、高貴なので仕方ないのである。


ジル様がんたれジル様、ガンたれる


His Litter
君主ジル様は暴君なのだが、ペットとして若干優秀な点も持ちあわせている。
例えば、ジル様はトイレを自分のケージ内でしかなさらないのである。たまに床にウンチが落ちている事もあるが、大抵は糞が肛門回りの毛に引っ付いているのに気付かず走り回る結果である。
人間の布団の上で軟便を食べる際、ウンチ汁がシーツに付着する事もあるが、本人は気にしていない模様である。でも人間は非常にいやなので事あるごとにジル様に改善を上申するのだが、未だにこの要求は受け入れられていない。

His Karte
ジル様は生まれつきあまり丈夫な兎ではない。主な病歴を披露しよう。
背骨脱臼
これは、生後3カ月の時に患った。ケージに戻る時に腰をぶつけたらしく、腰椎が亜脱臼してしまい、下半身麻痺に陥った。
深夜だったのだが、幸い診察を受ける事ができた。この時点では脱臼は既に元に戻っていて炎症だけが広がっていたため、消炎剤の投与を受けた。肛門回りの筋肉が麻痺していた為糞尿は垂れ流し状態であった。半身不随になる恐れも大きかったが、奇跡的に約一週間ほどで歩行機能を回復した。残念ながら今も後遺症が残っており、数日おきに腰を痙攣させて痛そうにしている。
風ラと下痢
夏に油断して風呂上がりに冷やしたのが原因で、鼻水を垂らすようになった。抗生物質の投与を受けたが、予想通り腸内細菌バランスを崩して下痢をしてしまう。
風邪は即座に治癒したが、下痢は一週間以上続き、その間下痢止めと輸液と腸内善玉細菌の投与を受けた。回復したが、体重は1割近く減少してしまった。
パスツレラ
発症の原因は特定できないが、恐らく阪神大震災によるストレスと家屋の汚れではないかと睨んでいる。涙目と共に、脇の下にパスツレラ特有の腫瘍が形成される。風邪の治療の際に特に抗生物質の感受性が高い事が分かっていたので、まず薬物投与前に徹底的に住環境の浄化を図った。ケージ清掃の徹底・飲料水の浄化・空気の浄化等により、涙目は収束、腫瘍も縮小しつつあるが、まだ経過観察中である。

End of his life
態度の強いジル様であったが、身体は弱かった。1995年7月7日、一才九カ月で死亡した。
直接の死因は毛玉による腸閉塞(によるショック?)のようだが、前項の感染症が予想外に進んでいた形跡があって、体力が落ちていたのが死亡を早めた様子である。最もそれは死後初めて判明したのだが。実際、発症してから3日しか持たなかった。7月5日に「糞がちょっと小さめかな?」と気が付き、かかりつけの獣医さんに見て貰い消化剤等を処方してもらったが、次の日には完全に拒食・糞無し・排尿困難に陥り、7日に死亡。最後は意識混濁していて、我々の区別も出来なかった模様であった。

全く残念である。ジル様の支配は厳しいながらも実に楽しいものであった。私と宰相は気落ちの余り7日から食事を作る気も外出する気も失せてしまい、三日間カップメンで過ごした結果口内炎と皮膚炎に悩む事になった。馬鹿である。

この一年九カ月を振り返るには未だ気持ちを整理する時間が足りないようだ。いずれジル様のこまごました事件も書く事があるかもしれないので、気が向いたら是非又ここを覗いてみて欲しい。とりあえず溜っているジル様の画像を別ページにまとめて見たので、回線速度に余裕のある方は一瞥して貰えれば幸いである。ついでにジル様の冥福など祈ってもらえれば、こんなに嬉しい事はない。

Jiru-jiru Gallery

Jiru-jiru Gallery 2 (Nov 20, 1995, 数百Kbのサイズの画像多し。参照注意)


ジル様お尻ジル様お尻


Goto Shikapon Home Page

鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Jul 20, 1996