2003年9月16日(火)


ウサギのマックス、1年以上闘病生活送ってたけど、夕方死んだ。95年6月生まれなので、8年ちょっと生きた事になるわけで、うちのウサギとしては最長記録なのは勿論、発病してからのしぶとさでも最長記録だった。


去年ぶっ倒れてもうダメかと思ってたところ見事に復活していたのだが、先月また倒れた。レントゲン撮ったところ背骨がもう加齢でスカスカ、椎間板も何枚か潰れかけていた。これが神経を圧迫して下肢が不自由になったらしい。パスツレラの後遺症で脳もだいぶ痛んでいたかもしれない。痛み止めの注射をすると一時的に歩けるようにはなるのだが、注射の効き目がなくなるとまた倒れてしまう。効き目のある期間は最初2週間くらいだったのがだんだん短くなり、先週には一日持たなくなってしまった。

下肢と同時に内蔵も弱くなった。便は徐々に小さくなり、食はだんだん細くなる。腰が曲げられないので盲腸糞が食べられない。最初は盲腸糞を人間がすくって食べさせようとしていたが中々食べてくれない。先週末にはそれも排泄しなくなり、これでもう助からないことは確実になっていた。

昨晩からニンジンを噛み切る力も衰え、今朝からは水も飲めなくなり、19時15分ごろに静かに心停止。耳が若干震えていただけで静かな最後だった。苦しまなかったのか、苦しみを現すだけの筋力も尽きていたのかは分からない。でもまあ激痛ではなかったようだ。どちらかと言うと最後は苦痛というより空腹だったらしい。たまに咀嚼したがるそぶりを見せ、青菜を口へ持っていくと必死で噛み付こうとしていた。もう飲み込む力は勿論、咀嚼する力すらなかったので、くわえるだけで精一杯だったのだが、本人はさぞ悔しかったに違いない。最後に残った欲望が食欲というのは、いかにもマックスらしくて可笑しいやら悲しいやら複雑である。


 

ぶっ倒れてヨレヨレ

 

気温が高かったので保温はこんな程度。

 

なんとかキャベツをくわえる。けれどここまでで噛むことは出来なかった。

 

横になっているよりも、まっすぐ伏せている方が若干楽らしかった。



明日一日安置して、あさって火葬にする予定。

 


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Sep 16, 2003