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1999年1月1日(金)


元日であります。目出たい人にも目出たくない人にも新年は訪れる訳で、地球の公転運動という自然現象は人間に公平であります。まあ人間は自然にとってOut-Of-眼中ってのが正しいのではありますが。


ご近所半径800km以内に親戚がいないのをもっけの幸い、わが家では門松もおせちも鏡餅もお雑煮も無しである。お年始は大家さんの所だけ、お年玉をねだる親戚のおガキ様も皆無、と実に楽チンでシアワセであります。その分仕事してたりするので差し引きすると情けなくなるので目を背けるのだありました。


年明け午前0時から、芽室町の「裸みこし」というお祭り?を見に行った。12支の御輿を数百人のふんどし兄ちゃんたち(おじさん含む)が担いで町を練り歩くという、見るからに寒い行事である。最初の年くらいは見に行ってもバチはあたらない、という訳で行ったのだったが、うーん。やってる人たちには悪いんだけど、なんて言うか内輪で盛り上がってるだけの感じであんまり面白くないのだった。御輿本体はなかなかイケてる出来なんだけど、「祭り」に本来あるべき問答無用の地元の奔流、という濃ゆいほとばしりが全然なくて、それはまあ今年でまだ12年目なんだから当たり前なんだけど、それでいて見た目が古風なお祭りだからもの凄い違和感があるのだ。高校の文化祭や体育祭で張りぼてを校庭に飾ったりするじゃないですか、で、それを後夜祭とかで皆で囲んで燃やしたりする、それを古式豊かな神社でやってる、そんな雰囲気。
あ、でも「裸みこし」を否定してるんじゃないですよ、確かにやってる人たちは楽しそうでありました。恐らくあと30年も続けば見物人も楽しめる立派な行事になるんじゃないかと思うのです。でもテレビに紹介されているから認知されているメジャーな祭りだ、とか言ってるようじゃ100年経っても文化祭レベルのままでしょうね。そんな町外なんか関係ないぞ、って気概がなきゃ祭りなんてつまらんもんです。宣伝しなきゃ続けられない、景品出さなきゃ担ぎ手も集まらない、そんなの祭りじゃない。そこまでして実施して楽しい?というのが内地出身の私の正直な感想なのですね。ちなみにKさんも似たような感想を漏らしてましたです。
しかし、なんか反論のメールとか来そうだなあ。理性的な反論はこんな事書いた手前真剣にお返事しますけど、感情的なのはそのまま捨てますから悪しからず。


さて、冒頭の写真のウサギである。元日の昼ごろ、私が一方的に写真の師匠と仰いでいるOさんから電話があって、いきなり「ウサギいらない?」と切り出すのである。とりあえず見に行く。Oさんの奥さんが年末、実家から飼っていたウサギを連れてきたのだが、Oさんが重度のウサギアレルギーである事が発覚して、どうにもこうにも置いておけないというのだ。で貰ってくれそうな家、という事でうちに白羽のミサイルが突き刺さったんでありました。実際Oさん花粉マスクでゲホゲホしてるし、ウサギを見るだけで目が痛くなってくるんだそうで。ウサギ自体は奥さんともども大好きなだけに悩んだそうだが、まあそんな訳でウチに来てしまったのでした。
名前は「ピッコロ」である。ちょっと古いが大魔王である。しかし雌でチンチラ毛。わざわざ専門店に色指定してオーダーしたという、やんごとなきネザーランドドワーフである。ちょいと高貴な出なのだ。そのせいかいきなり態度は結構デカイ。尻は清潔だがちょっと目やにが多い。鼻は正常なので、もしかしたら木材チップの床材が良くないのかもしれない。ウチに慣れたらケージをマックスのと同じタイプに変更する予定。


2問題は先住民のマックスである。なにせ雄、既に匂いをかぎつけてブヒブヒ言って走り回っている。とりあえずマックスは二階、ピッコロは一階なのだが、さてどうなるか不安だ。マックスもいよいよカクカク兎に成り下がる日が来たという事かもしれない。ちょっと子孫を残しておきたい気もしている飼い主なのである。


まあそんなこんなで相変わらず反社会的なワタクシですが、今年もひとつ宜しくお願いしますです。


1,2 EPSON CP-100


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Jan 2, 1999