1998年9月29日(火)


・やらせ写真

である。上のシマリスの写真がである。でもこの写真だけ見ても、大雪山の動植物にかなり詳しい人でもまずヤラセとは見破れないと思う。

実はお恥ずかしい事に、私も一時間くらい気づかなかったのだ。8m程上の岩の横からツリバナらしき枝が出ていて、「いい所にツリバナがあるなあ。」ぐらいにしか思わなくて、丁度来たシマリスを撮影したのが上の写真だ。しかし暫くすると何か変な感じがしてきた。改めて考えてみれば、この植物は本来結構太くて、高さも3mくらいあるはずなのだ。実際ガレ場のすぐ脇にもこの木がある。しかし枝だけ出てるってのは...前日とかにヤラセのセッティングをした奴がいたのだ。岩の間に折った枝を巧妙に挿して、実が苔の上に来るようにしたのだ。不覚であった。

この枝、かなり上に挿してあったので撤去しなかった。いくらゴミ拾いの為なら登って良いとは言われても、ちょっと気が引ける。とりあえずその辺に生えてる植物なので、極端な害はなかろうとは思うが、困ったもんである。


という訳でバラしてしまうのだ。どこかの雑誌かコンテストでこんな構図の写真を発見したら、是非タレ込んでやりましょう。(笑)



ちなみにこちらは非やらせ写真。シマリスに力入れてないせいもあって、私の撮るシマリスはこんな程度のものばっかりである、本来。(苦笑)


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Oct 2, 1998