1998年8月15日(土)夜


夕方、先日の写真展で知り合った会員の方のお宅を訪問した。


写真展を見た限りでは、地元のいわゆるハイアマチュア、という感じだったのだが、これは実にとんでもない話だった。何百枚もポジを見せて頂いたのだが、そこいらのプロが束になっても勝てないレベルで、ナキウサギだけを見ても、市販の全てのプロの写真集が習作に見えるような代物だった。ろくに言葉も出なかった。正直唖然とした。まあこんな事書いても信じられないとは思うが、何せ絶対に名前を知られたくないそうで、勿論作品も見せられないのが残念である。

写真展に出した作品は失敗作だと言う。他の会員に遠慮して良い奴は出さなかったそうだ。本人は絶対にプロにはなりたくないそうで、ここにも書きたい事は山ほどあるのだが、この辺にしておかないといけないだろう。


私が写真について今悩んでいるような事を、昔経験した事があるそうなので、それでわざわざ自宅にまで呼んでもらえたらしい。本来なら名刺なんか渡さないそうだ。写真よりも先に動物が好きだというあたりも同類?だと思われたのかもしれない。しかし本人はとても話好きな普通の「おっちゃん」で、結局その日は朝帰りになってしまった。普通なら迷惑だろうし何度も退去しようとしたのだが、なんでも3時間以上寝ると体調が悪くなるそうで、これにはこちらが参ったです。


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Aug 16, 1998