1998年7月21日(火)


あんぽこ、朝一番で病院へ。血液検査とレントゲン。肝臓に障害があるような数値が出ている。そのまま夕方まで点滴のため預ける。


投薬効果とレントゲンの結果から見て、ヘルニアの可能性は低いようだ。あとは脊髄の退行性の変性か腫瘍が疑われるが、変性の場合は進行性でもあり手当は不可能、腫瘍にしても場所が脊髄でただでさえ手術困難なのにワラビーでは手の出しようが無い、との事。確かにそうだと私も思う。大体麻酔に耐えられないだろう。

とりあえず夕方あんぽこを引き取り帰宅。輸液が効いているのか今朝ほど苦しそうではないが、意識はかなり混濁している模様。相変わらず何も口にしようとはしないが糞は若干ながらしている。尿は大変少ない。


もっと早くにMRIで検査をしておくべきかとも考えていたが、結果的には検査しなかった事は、あんぽこに余計な苦痛を与えなかったという意味で間違ってはいなかったのかもしれない。院長の話によれば、ワラビーの下半身麻痺は帯広でも初めての例ではないという。又あんぽこの親も、これは治癒したのだが、やはり同様の麻痺に陥っている。確率的にどうこう言えるサンプル数では無いが、しかし無視するには多いようだ。もしも死亡した場合、色々な条件がクリアされるなら、病理解剖に付すのも他のワラビーの為に有意義かもしれないと考えている。大変に辛い事ではあるのだが。


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Jul 21, 1998