1998年7月17日(金)


十勝のガソリンスタンドの朝は遅い。芽室で一番早いスタンドで8:00開店なので、前日入れ忘れるとどうにもならない。てな訳でプリウスのガソリンを入れ忘れていた為、今日の足は先日同じ部落の人に譲ってもらったミラターボである。プリウスより燃費がかなり悪いのが難点だが、ハッチバックの方が機材は積みやすくて便利である。


十勝平野は一日中曇りだったが、然別は快晴で暑いくらいだった。標高は800m程度なのだが、それでも結構違うものである。タイトル写真は、初夏の日差しで暖まった岩で腹をヌクヌクするナキウサギ。時間は大体朝10:30くらい。


本日のジェロニモ君

今日も元気に朝御飯なジェロニモ君であった。彼(彼女?)の縄張りは結構広くて、登山道の上下20m以上にも及ぶ。


本日のくろべえ
相変わらずガレ場の下のほうにしか出てこないくろべえであった。


久しぶりに登山道にナキウサギが出てきた。10m程南である。幸いにして向こう側には誰もいない。300mm手持ちでまず一枚。そのままゆっくり接近を開始する。

5m位まで近づいたところで、「ピチッ!」と一発警告を食らう。ひとまず50cm程後退して様子を伺うが、逃げる気配は無い。再度接近開始、今度は3mくらいまで近づいた所で岩の裏に隠れられてしまった。陰で「ピュルピュル」鳴いている。ちょっと怒っていたのかもしれない。まあひなたぼっこを邪魔した訳だからごめんなさいである。
でもその後、2〜3m上の方で昼寝を再開していた。ナキウサギに限らずウサギ全般に言える事だが、横から近づいて行くぶんには極限まで逃げない。身動きせずに敵に悟られずやり過ごせるものなら、その方が良いという戦略であるが、余り賢いとは言えないような気がする。逆に縦方向の動きには敏感で、ウサギの上方で動くものがあれば即座に逃げる。やはり彼らにとって一番恐いのは猛禽などの鳥という事なのだろう。実際トビやカラスが上空を飛んだ後は長い時間出てこなくなる。ガレ場の下に出てきた個体も、登山道で人間が不用意に動いたらすぐに姿を消してしまう。


これは最も接近した時の一枚。レンズの距離計を見たら2.8mほどだった。撮影しながら接近したのだが、EOS−55だから出来た事で、音のうるさいEOS−1だったらこんなに近づけなかっただろう。

EF300mmF4L−IS購入以来、EOS−1+サンニッパの出番がどんどん減っているような...今やサンニッパが活躍するのは日の出直後の薄暗い時だけである。うーん。


あんぽこ近況。容態全然変化なし。後足は結構動くようになっているが、立つのは全く無理なのも相変わらずだ。ずっと横になっている事で皮膚等への影響を心配しているが、現在の所問題ない。


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Jul 18, 1998