1998年12月4日(金)


ちょっと関東某所に仕事で出張していて、今日十勝に最終の飛行機で帰って来た。空港から出て駐車場に行くと、プリウス君はカチンコチンに凍っていて、トランクが開かなかった。出張中雪は降らなかったらしいのだが、逆にそのせいで積もった雪が氷になってしまい車の前には氷の山が出来ている。エンジンを暖気しながらスコップで氷の山をガンガン砕いて道を作ったのだが、難渋した。スコップは雪道の必需品の一つである事を痛感したのだった。ちなみに気温は夜7時前だったが既にマイナス17度だった。


ちなみに他の必需品は、まずスノーブラシである。これは1mくらいの長さの棒の片方に毛足が堅めのブラシが付いていて、もう片方に雪や氷を掻き落とすヘラが付いている。十勝ならあらゆる店で売っているものだ。ちょっと車を離れるだけで窓に雪が張り付くので手放せない。ブラシの方で付いたばかりのサラサラ雪を落としヘラの方で凍り付いた雪を落とす。ヘラでホイールに付いた雪を叩き割るのにも使う。良く本州のカーショップで売っている窓ガラス用の雪ベラのようなものは小さくてここでは役に立たないのである。
次に必要なものは脱出板?だ。これはスタックして動けなくなった時にタイヤの下にはめ込んで駆動力を回復するギザギザの板である。お世話になる機会は少ないが無いと泣きを見るのは確実だ。
あとは必需品ではないが鍵穴を溶かすデフロススプレー。鍵を差し込んでも回らない事は結構あるのだが、ここで下手にお湯など掛けると次の日更に症状が悪化する可能性があるので宜しくない。古い車は鍵穴から水分が入りやすいのでなおさらである。
タイヤチェーンを使っている乗用車は少ない、というか皆無である。たまに大型トラックがジャリジャリ言わせてるくらいだ。スタッドレスでそこそこ走れるのだが、道によってはアイスバーンどころじゃ無くてスケートリンク並にツルツルなので、そういう所では余り役に立たない。でもこっちの人はツルツル横滑りしながら器用に走っていくのである。生活である。ちなみに違法であるがスパイク打っている奴も見かけるので、回りの車のペースを過信しない事が大切のようだ。


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Dec 5, 1998