1998年12月28日(月)


昼間仕事。夕方、エゾリス山に行く。この時期のリスは午前中だけ活動して後の時間はずーっと寝ているという話なのだが、だからこそ暗くなってからの活動が捉えられれば資料としては貴重である。一般に信じられているほどげっ歯目の活動パターンは規則的ではないからだ。


とりあえず、最近昼くらいまで出没している兄弟の所で一時間ほど観察。とは言っても4:30には真っ暗なので、音だけが頼りである。どうも本当に寝こけているようだ。モモンガの食痕も探すが、全く見つからない。いるはずなんだけど、とはKさんの話。


まあ初日なので粘るのはあきらめ、月明かり下でのテスト撮影とスターライトスコープの動作テストだけする。昨日のフィルムが余っていたので、月バック・フロントと立木を数枚撮影。スターライトスコープはソ連崩壊の時の放出品で二台ほどあるのだけど、一台は民生用に近い品物なのだが光増幅管がだいぶ劣化していてちょっと使い物にならなくなっている。さすがおロシア製である。もう一台は軍用で、これはまだまだ使えそうだった。これは赤外線投射機も月明かりも不要な増幅率を持つ機械で、本来ウサギ島でのウサギ探しに購入したものである。久しぶりに役に立つ時が来たのだった。


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Dec 29, 1998