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1998年11月6日(金)


ガレ場は前日の雪がうっすらと積もり、早くも冬である。気温はマイナス4度ほどだから芽室と変わらないが、やはり雪の上にジーっと立っているのは寒いものである。ナキウサギも雪は嫌いらしくなかなか出て来ない。更に回りは快晴なのだが、湖の真上にだけ厚い雲が横たわり、ごく稀に太陽がのぞくだけだった。


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苔を食う。この日出てきたのはこいつだけだった。どうやら貯食が足りないのかせっぱ詰まっている様子で、近くに寄っても逃げようとしなかった。普通は良く見かける奴以外はすぐに逃げてしまうもんなのだが、こいつは冬支度に必死なのだろう。


3雪の上で鳴く。


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岩の間にまだ残る苔を必死で食べる。毛色からして今年の子のようだが、今まで見かけない奴だ。以前この辺りはジェロニモ君の陣地だったのだが、最近見ない所からしてこの子に世代交代したのかもしれない。


5雪の上にポツンと顔を出した岩の上で瞑想姿勢。後ろの枝が邪魔だ〜、けどまあ仕方ないねえ。三脚移動してる時間はなかったです。


6まあこんな調子であまりナキウサギも撮れなかったので、Tさんに色々と動物写真関係者のちょっとここでは書けないような話を聞いていた。でまあライカの話になって、日頃使っておられるアポテリート400mmF2.8というレンズをいじらせて頂いたんだけど、いやこれにはまいったです。ファインダーを一見しただけで明らかに色と階調が豊かなのね。解像度はちょっとファインダーじゃ分からないけど、ファインダー自体の出来も良いせいか乱視の私でもピント取るのが楽々で、これはちょっとニコンやキャノンとは別世界でありました。動物写真ってオートフォーカスは殆ど使えない世界なので、正直言ってこれは大きいアドバンテージざんす。それでいてこの階調だし、恐らくプリントするとキャノンの方がシャープなんだとは思うけど、大伸ばししたらライカが勝ちそうだ。これはコンピューター画像もそうだけど、階調データが豊富なほど拡大縮小や加工に耐えるのと一緒。最初からアンシャープマスク掛かってるのが国産レンズ、というふうに感じましたです、はい。
んでも、欲しい事は欲しいですけど、レンズ一本で200万円じゃあメチャメチャ無理すれば買えない事はないけど恐くて使えませんですね。特に山じゃ。ちなみにTさんも自分で買ったんでは無いんだそうで、成る程納得なのでありました。(スポンサーに貰ったんだそうな。)


7ところで朝湖に行く時の事だけど、峠道は当然のように凍っていたのでダットラのスノータイヤを試す事ができた。まあ夏タイヤよりはマシだがスタッドレスには全く及ばない。縦方向は良いのだが横方向にグリップしないから結構恐い。やはりスタッドレスにしろって事やね。ちなみに積もった雪の中だと何の問題もなかった。ここはスタッドレスよりも良いようだ。うーん。


1.EOS1n,TS-E90mmF2.8,F5.6 絞りオート
2.EOS1n,EF400mmF2.8L,F4 絞りオート
3.EOS1n,EF400mmF2.8L,F4 絞りオート
4.EOS1n,EF400mmF2.8L,F4 絞りオート
5.EOS1n,EF300mmF4LIS,F4 絞りオート
6.EOS1n,EF300mmF4LIS,F5.6 絞りオート
7.EOS1n,EF300mmF4LIS,F4 絞りオート


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鹿川 伊知郎(Ichiro Shikagawa <shikapon@jiru.com>)
Julius Guilbert Trading Co.
Memuro, Hokkaido, JAPAN
Last Modified : Nov 17, 1998